大人が楽しめる動物の本

動物大好きな大人の皆さまに贈る、私のお勧めの動物本です! フィクション・ノンフィクション取り混ぜて、ご紹介いたします。

『愛しのオクトパス』

この本の題名には、「海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界」という副題が付いています。そうなのです。海の賢者とはオクトパス、つまりタコのことで、とても高い知能を持つと言われているのをご存じの方も多いと思います。私も、8本の手を自由に使ってビ…

『ソロモンの指輪 動物行動学入門』

動物行動学といえば、この本の著者ローレンツ博士を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。動物に興味のある方ならば、カモなどのヒナが孵化して最初に見たものを親と思ってしまう「刷り込み」について聞いたことがあると思います。この理論を打ち立て…

『ソウルメイト』

この本を読み終わってからしばらく、涙が止まりませんでした。犬と暮らし、犬に愛されたことのある人ならば、きっと同じような思いを抱かれるのではないでしょうか。読んでいると、いろいろな共感する場面で、昔飼っていた自分の愛犬との日々がフィードバッ…

『北極カラスの物語』

なんと素朴で雄大で、大自然を感じさせる物語なのだろう、というのが私がこの本を読み終えた最初の感想です。このところ北海道も珍しく連日の猛暑が続き、辟易していましたが、この本を読んで、間違いなく体感温度が5℃は下がったように感じています。これは…

『カラスの教科書』

我が家のすぐ向かいにある公園に、1本だけ抜きんでた高い木があり、そこに毎年カラスの巣が作られます。とても高い木なので、巣の中の様子はわかりませんが、おそらく子育てをしているのでしょう。毎年、夏頃になると子供のカラスが現れ、公園一帯が騒がし…

「ドリトル先生航海記」

私は小さい頃から生き物が大好きなのですが、たぶんその原点を形作ったともいえる本は、「シートン動物記」と、「ドリトル先生シリーズ」なのではないかと思っています。どちらも、たぶんよっぽど読書嫌いの子供でない限り、一度は読んだことがある有名で魅…

『風の中のマリア』

この物語の主人公マリアとは、いったい何の動物だと思いますか。風の中、というので、鳥かな、いや風を切って走る草原の動物かなにか、と思われるかもしれませんが、これはなんと、スズメバチなのです。「疾風のマリア」と呼ばれる、オオスズメバチ一族の最…

『通い猫アルフィーの奇跡』

まさに大人のための、心がほっこりするステキなお話です。作者は愛猫家のレイチェル・ウェルズという女性で、小さいときから猫と暮らしてきただけあって猫を観察する目と愛情には、さすがのものがあります。猫が主人公のお話で、猫自身が一人称で自分の気持…

『冒険者たち~ガンバと十五ひきの仲間たち』

「ガンバの冒険」としてアニメ化もされていて、あまりにも有名な話なので、きっと誰でも、題名くらいは聞いたことがあると思います。児童文学なので子供のころに読まれている方もたくさんいることでしょう。確かに、小学生から読める、児童文学の傑作なので…

『凍える牙』

以前から題名だけは知っていて、いつか読んでみたいと思っていましたが、ついにこの週末を利用して、一気に読み終えることができました。20年ほど前に執筆され、直木賞も受賞している小説です。とても魅力的な犬が登場するとのことで楽しみにして、今か今…

『ある小さなスズメの記録』

スズメ本が続きます。こちらも、前作『家族になったスズメのチュン』と同じように、ノンフィクションのスズメ飼育の記録です。しかし、前作と違うところは、前作が叙事的なのに対して、こちらは抒情的とでもいいましょうか、芸術家らしいとてもたおやかな文…

『家族になったスズメのチュン』

獣医でもあり、動物写真家としても知られている、竹田津実さん著作本です。北海道に住む私にとって竹田津さんと言えば、すぐ「キタキツネ」を連想してしまうので、どうしてスズメの本なのかとちょっと意外な気がしました。でも、この本にも、入院中のキタキ…

『うちのカメ』

カメ好きにはたまらない一冊です。うちにも、この本に出てくるのと同じクサガメがいるので、前から読みたいと熱望していましたが、かなり古い本なので、近くの本屋で買うこともできず、札幌市図書館のネット予約サービスを利用して、やっと読むことができま…

『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』

動物好きさんへ贈る私の一番のお勧め本は、こちら、リチャード・アダムス著の「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」です。 私はこの本を高校生の時に初めて読みました。動物好きな友達に勧められて借してもらい、夢中になって読んだ記憶があります。ずっ…